令和3年11月1日~11月30日
1. 2020年5月が「谷」 景気 【政府】
政府は2018年11月から始まった景気後退局面が20年5月に終わったと認定する方針。景気が最も落ち込んだ「谷」となる20年5月は新型コロナウイルスの感染が拡大し、初の緊急事態宣言が全国に広がった時期にあたる。
2. 道の駅 地域再生を担う拠点に進化 【日経】
ドライバーの憩いの場「道の駅」が地域再生を担う拠点に進化している。全国の施設数は約1200と20年間で2倍近くに増加。年間10億円以上を稼ぐ道の駅は20カ所を超える。高い集客力がある道の駅は周辺でのホテル建設など民間投資も誘引し始めた。
1993年に第1号が誕生。2021年6月時点で1193施設と01年度から約550施設増えた。国土交通省の15年度の調査によると、全国の施設に年間延べ2億人が訪れ、売り上げの合計は約2500億円に達する。
道の駅は単なる経由地から観光目的地に発展している。
3. 太陽光の林地開発 ブレーキ 【日経】
太陽光発電のための林地開発にブレーキがかかっている。2020年度に開発許可を受けた林地面積は968㌶と19年度から約7割減った。脱炭素に向けた再生可能エネルギーの普及という大きな政策目的と、景観保護や防災といった地域の利益を調整する実効的な仕組みづくりが課題になる。
太陽光向けの許可面積は過去最大だった19年度の3217㌶の3分の1に落ち込んだ。1000㌶を切ったのは13年度以来。
林地の開発と保護のバランスを以前にも増して難しいテーマになっている。
環境省が19年に公表した太陽光発電施設に関する環境影響評価の調査結果では、林地開発への苦情が用地別でトップだった。内容は土砂災害や景観悪化への懸念が多い。地方自治研究機構によると、都道府県や市町村が太陽光などの発電設備の設置を規制する条例は10月1日時点で165に達した。
4. 21年1~6月分路線価 減額補正は見送り 【国税庁】
国税庁は10月28日、21年分の路線価について、1~6月分の減額補正を行わないと発表した。7~12月分については、今後の地価動向の状況を踏まえて改めて判断する。
5. JR鹿児島中央駅西口地区複合ビル着工式 【鹿児島市】
JR九州は、JR鹿児島中央駅(鹿児島市)西口地区で複合ビルの着工式を開いた。JR九州の社有地にオフィスや商業施設、駐車場で構成する複合ビルを建設し、2023年春に開業する予定。
6. 「出水ツルの越冬地」 ラムサール条約に登録 【出水市】
環境省は18日、国際的に重要な湿地を保全するラムサール条約に、鹿児島県北部の出水平野にある「出水ツルの越冬地」が同日付で新たに登録されたと発表した。
7. 志布志IC─都城IC 2024年度に直結 【志布志市】
国土交通省宮崎河川国道事務所は、地域高規格道路「都城志布志道路」のうち都城市の都城インターチェンジ(IC)─乙房IC(仮称)間の5.7㌔が2024年度に開通する、と発表した。本年度中に開通予定の乙房IC─横市IC(同市)間の3.0㌔を含め、東九州自動車道と接続する志布志IC(志布志市)から、宮崎自動車道と接続する都城IC間の41㌔が直結することになる。開通時期が未確定の区間は志布志IC─志布志港の3.2㌔のみ。